Renovation of the year2023 にエントリーさせて頂きました!

リノベーション業界の「M-1グランプリ」とも言える「Renovation of the year2023」。

この時期になると、ソワソワしてきます(笑。

今年は800万円以下の部にて団地リノベーション一本でエントリーさせて頂きました!

まずはエントリーしたページをご覧ください。

(ついでに「いいね!」ボタンをポチッとして頂ければ幸です。「いいね!」のボタン数を競ってる賞レースではありませんが、僕らの励みと最終選考ノミネートの参考になります。)

エントリーページ「これからの団地リノベのあり方を問う。」

https://www.renovation.or.jp/app/oftheyear/2023/1663

現時点で僕らの持っている問題意識を、予算699万円の中にびっしり詰め込みました。

ホントはもっとやりたい箇所も、上げたいクオリティー部分もあったのですが・・

現時点でこのタイプの住戸における一通りの「団地のツッコミどろ」と、今後住み継いでいく為の課題は解決出来たかと思っています。

「これからの団地リノベのあり方を問う。」というタイトルには、現時点での僕らの集大成が世の中にどう写るのかを問い掛けてみるという意味の他にも、「自分達で答えを問い続けて行く」という自戒の意味も込めてこのタイトルにしました。

今後もそれぞれの団地の設定条件とコスパを照らし合わしながら、最適な「団地リノベーション」の答えを問い続けて行きたいと考えています。

 

 

ビフォーの間取りがこちら。

和室3部屋の典型的な「団地の間取り」です。

ただ、LDなどの壁は構造壁(分厚い灰色部分)で、壊せる壁が少ない状況でした。

 

 

 

アフターの間取りがこちら。

一般社団法人神戸住環境整備公社さんのプロポーザルによるリノベーション案件だったのですが、お題が「子育て世帯を想定して下さい」だったので、若年層夫婦+小さな子供の一家3人暮らしを想定して作りました。

もし家族が増えたり子供が大きくなって手狭になっても、売ったり貸したり出来るように「団地のツッコミどころ」は解決するように計画しました。

 

 

コンセプトの主題は「団地ぐるぐる」。

子供が増えたりすれば、間取りなどに可変性を持たせる提案もあったかと思うのですが・・僕らはそれを捨てて、売ったり貸したり出来るようにして「ぐるぐると住み継いでもらう事」を一番にしました。

なので、配管の更新は勿論ですが、基本的なスペックの向上を目指して、壁は断熱工事を行って分厚くなっています。

(ホントは2重窓も設置したかったけど予算が足りなかったので・・後から住んだ方が簡単に入れられる様にもしています)

 

 

「家事の動線もぐるぐる」。

効率良く家事ができる様に、ユーティリティースペースも作りました。

換気もトイレと浴室に換気扇を設置出来ましたので、どちらかを24時間換気として使用して貰うように申し送りしています。

 

 

洗面・脱衣室の動線も変えることで、狭くて使い辛い玄関にシューズクローゼットを設置。

ベビーカーなども置けるようにしました。

 

また、既製品よりも職人さんによる造作品を多用。

地元の職人さんや兵庫県産の杉材などを用いて「お金も人も地域でぐるぐる」。

「最安の既製品を使い、コスパだけを意識した似た様なリフォーム済み物件が溢れている団地の現況も問いたい」と思っています。

(しかもそれらの多くは、売れてないし、借りられてもいない)

 

【BEFORE 写真】

 

こちらの住戸は団地リノベの啓蒙と普及を目的として、定期的に公開されています。

9月30日と11月25日はフロッグハウスも帯同予定です。

官民連携の団地リノベーションを、是非見にきて下さいね〜

 

 

【住所】神戸市須磨区竜が台2-1 名谷8団地42号棟 203号

(神戸市営地下鉄 名谷駅より徒歩5分)

【日時】9月30日 11月25日 10時から16時

その他第二 第四水曜日は神戸住環境公社さんだけで公開も行っています。