「窓」に過去最大級補助金が出ます!

2023年は補助額の大きい「窓リノベ」の補助金が出ます。

その名も「先進的窓リノベ」。

写真の様に既存の窓(外側のシルバー色のアルミサッシ)の内側にもう一枚窓を設置する「内窓」(白い樹脂枠のペアガラス窓)と呼ばれる商品と・・

カバー工法と呼ばれる、今の既存の窓をペアガラスやトリプルガラスに変える工事が対象になります。

この補助金、ハッキリ言って凄いです。

まず第一に「補助額」

昨年「内窓」では、バルコニー等についてる大きな窓の補助金(こどもみらい住宅支援事業)は1枚21,000円。

(それでも貰えるだけラッキーなのですが・・)

 

今度の「先進的窓リノベ」を使えばなんと1枚69,000円〜124,000円。

こどもみらい住宅支援事業も今年も「こどもエコすまい住宅支援事業」として名前を変えて継続はされていますが、窓に関しての補助額は「先進的窓リノベ」の方が圧倒的に上です。

ちなみにこれは、同一商品のダブル受給(こどもみらいエコ31,000円➕先進的窓リノベ69,000=100,000円)は出来ません。

ですが、他の商品(こどもみらいエコ 対面型キッチン変更89,000円➕先進的窓リノベ69,000円=158,000円)は可能です。

なので、これからリノベーションを検討の方は、節水型トイレや対面型キッチン変更も補助金が出る「こどもみらいエコ住宅支援事業」と「先進的窓リノベ」との併用での申請がお得かと思います。

ちなみに補助金の申請には写真や納品書を携えウェブサイトへの登録・申請が必要となるのですが、それらは全て工事施工会社(この場合はフロッグハウス)が行います。

お客さんは最初に契約書などの書類に何点かサイン頂くのと、身分証明書を用意して頂くだけでOK。

(最初は正直、「なんちゅうめんどくさい作業を国は勝手に託してくれちゃってるねん・・」っと思いました。ですが、もう観念&慣れました。)

内窓で言うと、ざっくり費用の4〜6割程度は国が払ってくれるイメージです。

第二に凄いのは「上限額の大きさ」

最大200万円まで補助されますので、一軒家の窓を全て2重窓に変えたり、内窓を変えたりしても充分な上限額かと思います。

「過去最大級」というのも、大げさではありません。

しかも予算は「1000億」。まさに大判振る舞いです。

また、この補助金はリノベなどの既存住宅には使えても「新築」には使えません。

この規模の予算が、ついに「リノベ」の既存住宅に付く様になったのは、リノベ専門工務店のフロッグハウスとしても感慨深いものがあります。

(正直、今までは新築優遇の政策ばかりだった)。

しかも、既存住宅であれば「賃貸オーナー」や「賃貸住宅に住んでる人(賃借人)」「マンション管理組合」でもOK。

既存住宅であればOKという大判振る舞いです。

賃貸住宅においても、トラブルの1番の要因「音」対策だけではなく電気代の軽減や空室対策に如何でしょうか?
今後、こうした電気代の目安や住宅性能もポータルサイトに掲載して行くというようなお話もお聞きしています。
今から転居を考えてる人には、「断熱効果があり、電気代も安くなる」というのは選択肢の要因になるかと思います。

また、「今住んでいる入居者さんが退去しない」という空室対策にもなるかと思います。
早速賃貸オーナーさんからのご依頼も頂いています。
差別化・トラブルの抑制に如何でしょうか??

予算の出所は経済産業省と環境省。

制度の目的は「既存住宅における熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、エネルギー価格高騰への対応(冷暖房費負担の軽減)や、2030年度の家庭部門からの CO2排出量約7割削減(2013年度比)への貢献、2050年ストック平均でZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保への貢献を目的とします。」とあります。

ようやく国も「数が多い既存住宅の中でも、一番熱損失が大きい「窓」をどうにかしてCO2削減等の国際公約に合して行こう!」ってところでしょうか?

動機はさておき、高騰している電気光熱費に対しても「窓のリノベ」は一番有効かつ手軽な対策かと思います。

 

住宅の断熱性能は「窓」で決まります。

夏に部屋が暑くなったり、冬に部屋が寒くなったりするのは、壁や屋根、窓から熱が出入りしているから。
なかでも窓は、熱の出入りが一番多い場所。特に日本中に広く普及している複層ガラスのアルミ窓は、
極めて熱を伝えやすいため、多くの熱が出入りし、夏は暑く、冬は寒い環境をつくってしまう。
寒い冬の季節、暖房の効いた居間と、無暖房の浴室やトイレなどとの大きな温度差は、血圧に影響を与える。
高齢者なら、命にも関わる危険な状態といえる。

(YKKAP 「マドコト」より抜粋)

 

窓は本当に大事です。

実は私も2016年当時、中古のマンションを買ってリノベーションしたのですが・・

当時は「樹脂窓のペタッとした感じも野暮ったいし、窓を二回開けるのも面倒臭い。」っと考えていました。

なので内窓は入れずに「既存の単板ガラス&既存アルミサッシ」の窓のマンションに住んでいました。

ですが窓から流れ込む冷気に耐え切れず・・

まずは和室の寝室だけに内窓を設置しました。

(この時点で既存の単板ガラス➕内窓のペアガラスで合計3枚のガラスになる)

効果は抜群で、窓から流れ込む冷気がピタリと止まり・・グッスリ寝れる様になりました。

寒さだけでなく「結露」も無くなるし、「音も静か」。

(外の音が静かなだけでなく、内の声も外に漏れにくいので子供が多少騒いでも問題ない)

こりゃいい!って事でリビングや仕事部屋などの全部の窓に入れたのが2018年頃だったと記憶しています。

 

健康面も大事です。

実はコロナよりも、交通事故よりも死因が多いのが住宅の寒暖差による「ヒートショック」。

それ以外にも様々な健康改善効果があるとされています。

こんなにいい事づくめなので、「どうせリノベするのであれば、断熱や窓工事はしましょうよ!」っと近年は丁寧に説明しています。

なので、2019年以降は多くの施主さんが断熱や内窓工事をして貰ってますが、2018年以前に施工した方には断熱の必要性と費用対効果を伝え切れていなかったかも・・?っという後悔の念が正直ありました。

また、あんまりしつこくオススメしても「商品を売りつけられようとしてる?」っと思われるのも残念なので・・オススメはするけど、全ての施主さんに付けて頂いた訳ではないです。

是非是非、この「規格外の補助金」が出る機会に付けて頂けてれば幸いです。

【懸念点】

いい事ばかり書かせて頂きましたが、懸念点や注意事項についても少し書いておきます。

 

補助金は予算消化と同時に突然終わる

昨年のこどもみらい住宅支援事業は2022年11月28日17時53分20秒で突然打ち切りになりました。

予算の消化具合はHPで随時紹介されてるのですが、最後はどんどん上がっていく「予算消化率」を尻目に駆け込みが殺到した様です。

僕らもハラハラしながら見ていましたが、最後の90パーセントを超えた辺りからは「あっという間」でした。

幸い、フロッグハウスのお客さんは全員受給できましたが、申請を代行する施工サイドも心臓に悪いので早目の工事をオススメします。

事業期間は3月下旬からスタートで2023年12月31日まで。申請は3月下旬ですが、契約・着工は今からでも問題ない状態です。

ちなみにフロッグハウスは事業者登録は終わっていまして、現在もOB客を中心に見積もりや工事の準備を進めています。

但し前述の様に、「突然打ち切り」となるので早目の対応をオススメします。

繰り返しますが、前例にない規模の補助金です。

窓の納品遅れや施工店不足で混乱するのは目に見えていますので、早目の対応をオススメします。

 

・換気も大事

内窓やカバー工法で窓を工事すると、窓の気密性も向上しますので給気と換気のバランスも大切です。

主な対策とすれば、マンションなどであれば風呂場の換気扇を24時間換気として付けっ放しに等すれば有効です。

また、戸建てであれば外壁への開口が用意ですので、新たに換気扇や給気口をの設置で空気の通り道を考えられた方が良いかと思います。

「付けっ放し」という事に嫌悪感を感じる方も居られますが、2003年以降の新築住宅は24時間換気が義務付けられています。

また、電気代も24時間付けっ放しでも月額56円程度と少額ですし、換気扇も付けっ放しだからと言って壊れません。

コロナやインフルエンザなどの感染症やシックハウス対策また湿気やカビ対策にも換気は有効です。

「窓のリノベ」は給排気ルートを考えた「換気」もセットで考えられた方が良いかと思います。

特に築古の住宅では、「窓からの隙間風」で給気のバランスを取っていた例もありますので、新たな換気扇や給気口の設置検討された方が良いかと思います。
(クーラーのスリーブ穴等を給気口として利用も可能です)

 

先進的窓リノベの補助金は一定性能以上でないと使えません。

Lowーeガラスと呼ばれる、ハイグレードな商品でないと補助金が使えません。

「なんだ、その分定価が上がるのでは高いものを買わせるだけでは?」っとお思いかもしれないですが、「補助額が大きいのでグレードの高い一定性能以上の商品を使った方が最終的に安い」という逆転現象が起こります。

Low-eガラスは「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」がありまして・・

要するに、「冬に重きを置くタイプか夏に重きを置くタイプ」があります。これは窓の方角や用途に合わせて同じ家の中でも使い分けられても良いかと思います。

 

・集合住宅では工事の申請・管理規約の確認が必要です。

基本的に部屋の内側に設置する「内窓」はOKの管理組合が殆どです。
(カバー工法の場合は確認が必要です。)

戸建は基本的にどちらもOKです。
部屋の用途や費用対効果を考えて、どちらにするか選ばれては如何でしょうか?
(カバー工法の方が補助額も大きいですが、基本的に内窓の方がコスト面・費用対効果で有利です)

以上の注意点を踏まえてもメリットは大きい補助金です。
今からリノベを始める人には必ずオススメさせて頂きますが、既にリノベを終えた人も是非にご検討ください!

 

【3月16日 追記】

窓リノベの補助金申請の代行は、当面「フロッグハウスにリノベーション工事を依頼する施主さん」と「フロッグハウスOB顧客」に限定とさせて頂きます。

只今業務過多で、ご新規さんで窓リノベのみをご検討の方はお力に成れず申し訳ありません。

【5月9日追記】

注文殺到で内窓については納期の回答が得られない状況が続いています。

補助金が満額に達した場合、次の補助金が継続して始まるか?は不明です。

補助金が降りない場合は施主負担で満額の支払いになるのでご注意ください。

予算消化率は下記サイトから確認できます。

https://jutaku-shoene2023.mlit.go.jp