2016年12月 西日本研修旅行記① 神戸~宮崎編
2016年12月16日。今回は西日本を舞台に空き家・空き店舗の再生やリノベーション再生の事例を見て廻りました。
まずは神戸からフェリーで宮崎へ・・
現場からそのまま直行という慌ただしい旅立ちとなりましたが、まずは無事にフェリー乗船。
夜の七時に乗船すれば、翌8時には宮崎着です。
まずはビール片手に研修先を予習。今回はインターン生植田君がプレゼンしてくれました。
プレゼンの最後はオバマ大統領が「Enjoy Party Frog]と送り出してくれました(笑)。
今年3月頃からフレックスの有給インターン生としてフロッグハウスに来ている植田君。
今ではレンタカーの2tロングトラックを乗りこなし、工具も使いこなせる様になって来ました。
夜が明けると・・
南国宮崎到着です。
明石育ちの清水・笹倉と姫路育ちの植田君。
いずれも瀬戸内海育ちのフロッグハウスは「島のない海」にテンションが上がります。
まずは1つ目の視察先、日南市の油津商店街を目指します。
油津応援団の方にアテントして頂きまして、商店街の再生事例を見て廻りました。
こちらの油津商店街ですが、日本中の商店街と同じようにシャッター商店街と化していました。
そこに3年前、行政を主導に地域の人が動いて再生へと取り組みます。
ここまではよくある話・・
まずは月給90万円で「再生請負人」を募集したそうです。応募総数300人超えの中から、2人の方が選ばれました。
90万!まずはその金額に驚きましたが、その金額に負けないだけの実績をお二人は残して行きます。
ちなみに、審査終了後に打ち上げのパーティーを行ったそうですが、実はこの宴席での振る舞いも審査の対象になっていたとか・・
こちらは九州。飲みニケーションの能力もまちづくりに必要との事でした。
長らく空き店舗になっていた喫茶店を皮切りに、次々と再生が始まりました。
目標は4年間の任期中に20店舗。
現在は3年目で18店舗は呼び込んだそうです。「言うは易く行うは難し」これは凄い・・
更にIT企業などを誘致。
11社が本社移転やサテライトオフィス開設の話が進むなど、Uターン雇用が期待されているそうです。
特に宮崎にはデスクワークの就職先が少なく、そうした人たちは福岡や首都圏などに行くしかなかったそうですが、地元で働く選択が増えたそうです。
サーフィンのメッカでもあり、食べ物も安くて美味しい・・
確かに、合理的な選択ですよね!
個人的には代表清水が喰い付いたのがこちらのコンテナハウス。
まちづくり会社が家主となって空き地にコンテナハウス群を設置。商売をやりたい方に貸し出しています。
IT企業が本格的な移住前の仮のオフィスとして利用したり、1日単位で借りれるコンテナでパーティーしたりと使い方は様々だそうな・・
空き地を区分けする事で、商売を始めたい人には有難い価格でスタートを切れる。
しかも、その為の資金はまちづくり会社が銀行などから融資を受けたり、出資者を募ったりして捻出してるのだとか・・
助成金だけで事業をして「助成金の切れ目が事業の終わり」となる事が多い昨今の「まちづくり」ですが、共にリスクを取る姿勢に共感しました。
更には商店街の中にゲストハウスも建築中。こちらもクラウドファンディングなどで出資者を募っての開業です。
宿泊施設が出来れば、周辺の店舗にもお金が廻る事間違いなし。
趣旨に賛同しましたので、クラウドファンディングを通じてフロッグハウスも10,000円を出資させて頂きました!
潰れて空き店舗になっていたスペースも、地元食材を使ったフードコートに。
一部天井などを撤去して、敢えて外部スペースを作った手法は秀逸でした。
ここでお食事。
もちろん、チキン南蛮を頂きました。
チキン南蛮大好きな自分・・念願のチキン南蛮に大満足。
最後は一連の再生の流れを、オフィスでご教授頂きました。
行政・民間が上手に棲み分けて連携してる様でした。
移住したIT企業の人達が「役所の人達を含めてレスポンスが早く、IT企業の人達と仕事してるみたい」と言うそうです。
そのスピード感があるからこそなのでしょう・・
着地点や成果が解りにくいケースの多い「まちづくり」ですが、実績が実数として表れてるところが素晴らしいと思いました。
来年は再生請負人達の任期が終わるそうで、その後もスキームとして廻るのか?注目して行きたいと思います。
宿泊施設も出来るし、2年後くらいにもう一度来たいですね!
油津商店街を後にした一行はひたすら北上して北九州市を目指します。
途中、博多に寄り道をして・・
水炊きを頂きました。
美味しかった~
今回の旅の裏テーマは「エブリデイ忘年会」。
地元の美味しいモノを頂きながら、旅は続きます。
(続く・・)
記事 清水