2018年8月 神戸市広報紙 垂水版

広報紙の「団地リノベーション」取材に協力させて頂きました。

垂水区では全戸配布される広報紙でフロッグハウスのコメントが掲載されています。


【垂水区の団地開発】

垂水区は戦後急速に都市化が進み、昭和30年に5万人だった人口が40年には10万人、50年代には20万人と急増しました。垂水区ではこうした高度経済成長期における人口増加の受け皿として昭和30年代に丘陵地開発が本格的に始まり、高丸の市営住宅や東舞子団地など大型団地の建設が相次ぎ、40年代に入ると上高丸団地、多聞団地、西舞子団地、明舞団地等が完成しました。

【団地の魅力】

団地は居住者の多くが高齢化し、エレベーターもなく不便で、若い世代が住み着かない昭和時代の古い建物というイメージを抱く人も多いと思います。

しかし、近年団地が子育て世代に魅力的な住まいであると注目されつつあります。

高齢化が進む団地は、一般的に若い世代の入居を歓迎しています。また、団地は敷地が広く、建物同士が余裕を持って建てられているので日当たりや風通しもよく、特に垂水区においては、丘陵地建てられた建物からは明石大橋の雄大な景色を一望する事が出来ます。

さらに、周辺の幹線道路から構造的に分離され、敷地内を通過する車も少なく、子供たちも車に気にせず安全に遊ぶことが出来ます。

また団地は、建物単位ではなく団地全体としてコミュニティが形成されている場合が多く、団地内の寄り合いやイベントも盛んなことから新規住民がコミュニティに溶け込むチャンスがたくさんあります。

さらに近年、特に注目を集めているのが団地物件のリノベーションです。団地物件は周辺の物件と比べて安い場合が多く、その分内部を自分好みに自由にデザインできる楽しみがあります。

【(一財)神戸すまいまちづくり公社の団地流通促進の取り組み】

(一財)神戸すまいまちづくり公社では、神戸市と連携し民間事業者との協働により、リノベーションを通じた開発団地への若年層の流入や既存住宅の流通促進に取り組んでいます。今回、その取り組みついて公社の横田さんにお話を伺いました。

「公社では、団地の空家の流通促進を図るため、事業者を公募し公社所有の団地の空家を活用してリノベーションモデルルームとして整備を行い、一般公開しました。この一般公開には累計1100名以上の方が見学に来られ、現在はリノベーションしたどお部屋も若い世代の方に入居いただいています。」

こうした公社の団地再生事業に携わった、垂水区の(株)フロッグハウスに団地再生・リノベーションについてお話を伺いました。

「古くなった住戸を修繕し、新築のようにきれいに復元することがリフォームであるに対して、リノベーションとは、間取りや水回りなど、昔の生活事業に合わせた住宅機能を見直し、現代のライフスタイルに見合った住まいによみがえらせることです。中古住宅は比較的手頃な価格で購入でき、リノベーションすることで価値が高まり、次世代へ優良なストックを引き継ぐことができます。特に団地は鉄筋コンクリート造の躯体が頑丈であることに加え、住民の方により組織された管理組合が修繕計画の下、外壁工事や配管清掃等を行なっており、築年数の割に非常にしっかりした建物です。リノベーションにより、内装を現在の生活スタイルにあった空間にすることで、若い世代の方に限らずどなたにとっても非常に魅力的な住まいとなります。」

【垂水暮らしが好きになる】

近年では限られた敷地に容積率いっぱいに集合住宅を建築することがいわば一般的となっており、団地のように余裕をもって建設される集合住宅はめずらしい存在といえます。

垂水区には駅前をはじめ、各地に機能的で付加価値の高い集合住宅(マンション)も多く建設されていますが、一方でこのような魅力的な住宅団地も各地に存在しています。団地はそこに暮らして初めて実感する魅力も多く、今回紹介したこと以外にも非常に多くの可能性を持っています。就職や結婚など、ライフステージの変化にあわせて、垂水区内での「団地暮らし」を始めてみませんか。

以上です。

取材にわざわざ事務所までお越し頂いたのですが、想うところを書いてくださいました!

団地は比較的どころかついに50万円で買える物件も出て来ました。

山間部ならいざ知らず、10分に1本バスが来る明舞団地のお話です。

それらを買って好きにリノベしたらオモシロいし、実際にそうされている方々もおられます。

近々、自主企画「団地カエル」と兵庫県住宅供給公社とのコラボ企画「明舞リノベ学校」をリリース予定です。

情報提供をご希望の方は下記メールアドレスまで・・

info@froghouse.top

お楽しみに~!!